― 親が主導でも、“子どもが決めた感”がやる気を引き出す ―
夏休みは、受験を控える小学生にとって大きなターニングポイントです。学校が休みになることで、一気に学習時間が確保できる反面、生活リズムが乱れたり、ダラダラと過ごしてしまえば…あっという間にチャンスを失うことにもなりかねません💦
特に中学受験を目指すご家庭にとっては、どうにかしてこの約40日間を「意味のある時間」に変えられるかが合否を分けると言っても過言ではありませんよね。
そこで今回は、子どものやる気を引き出しながら、親が見守り・導く夏休みのスケジュールづくりについてご紹介します。キーワードは「主導は親、でも自分で決めた感を子どもに持たせる」こと。そして、その実践方法としておすすめなのが、マグネットシートを活用した“動かせるスケジュール表”です。
スケジュールづくりが成績を伸ばす理由
夏休みのスケジュールが重要なのは、単に「時間の管理」のためだけではありません。
次の3つの理由から、受験勉強の成果にも直結します。
- 学習のリズムが定着する
毎日異なるスケジュールでは、脳が集中するタイミングをつかみにくくなります。一定のリズムで学ぶことにより、習慣化され、集中力も上がります。 - 抜け漏れを防ぎ、バランスよく復習できる
算数に偏って国語が手薄になる…といったことを防ぐには、可視化されたスケジュール管理が効果的です。 - 「やった!」という達成感が積み上がる
目に見えるスケジュールを使えば、日々のタスクをこなすごとに達成感を味わえます。小さな成功体験の積み重ねは、大きな自信へとつながります。
子どものやる気を引き出す「自分で決めた感」の魔法
大前提として、実際に全体の学習設計や教科バランスを決めるのは親の役割です。子どもに完全に任せてしまっては、偏りや抜け漏れが起きるリスクも高くなります。
しかしその一方で、「親に決められた」「やらされている」という気持ちでは、子どものモチベーションは続きません。
そこでおすすめなのが、“自分でスケジュールを決めたような気持ちになれる工夫”です。
たとえば、「今週はこの時間に算数をやる?それとも理科にする?」といった“選択肢”を提示して選ばせるだけでも、子どもにとっては「自分で選んだ」感覚になります。
マグネットで「動かせるスケジュール表」を作ろう!
手順
- Canvaでテンプレートを選んで印刷
「スケジュール表」「時間割」「週間プランナー」などのキーワードで検索すると、カラフルで見やすいテンプレートが多数見つかります。お子さんと一緒に選ぶと、さらに愛着がわきます。サイズは出力できるならA3など大きめの方がお子さんが使いやすいスケジュールが出来上がると思います。 - 予定ブロックを作成
たとえば「習い事」「塾の宿題国語」「塾の宿題算数」など、印刷したスケジュール表の時間枠のサイズに合わせて紙を切ります。このとき、宿題などやることはなるべく細かく作るのがポイント。細かく作れば、すき間時間にも配置することができるようになります。 - マグネットシートに貼ってタイトルを記入
100円ショップや文具店で買えるマグネットシートを貼り付ければ、スケジュールブロックの完成! - ホワイトボードや冷蔵庫に貼って自由に並べる
一週間分の予定を、並べ替えながら自分だけのスケジュールを作成。達成できたものを「完了エリア」に移動させたり、裏向きにするのもいいですね😊
なぜマグネット式が効果的なの?
- 視覚的に見えるから理解しやすい
- “並べる”という動作で、実感が湧く
- 間違えてもすぐに差し替えられる柔軟さ
まさに、小学生がスケジュールに“主体的に関われる仕組み”としてぴったりです。
親子でストレスをためないために
- 100%実行を目指さない。できたらOK!くらいの気持ちで
- 途中で計画を変えるのもOKにする
- 「やらなかった」より、「どうしたらできるか」を一緒に考える
夏休みは、中学受験予定の子どもにとっても、親にとってもプレッシャーがかかる時期。計画どおりにいかなくても落ち込まず、“次週に活かすための振り返り”と捉えましょう。
この夏、スケジュールを通して“自立心”を育てよう
中学受験において、夏休みは単なる勉強時間の確保だけでなく、「自分で考え、行動する力」を育む絶好の機会です。
親が裏で計画を支えつつ、子どもには“自分で決めた!”という気持ちを持たせることで、学習効果はグッと高まります。
マグネットを使ったスケジュール表は、そのサポートとして非常に有効。なんでもデジタルな時代ですが、アナログのスケジュール表で、親子で楽しく乗り切りましょう。