中学受験を目指すご家庭のママは共感いただけるのではないかと思いますが…「塾の宿題が多すぎて親が丸つけや解説まで手が回らない」「子どもが本当に理解しているのか自信が持てない」ことが多くあります。私自身が仕事や家事でバタバタしてしまっているので、子どもの質問にその場で答えられずストレスに感じることも。。。😢そんな気持ちを払拭するべく、中学受験サポートの“もう一人の助っ人”として生成AIを活用しているので、その方法を聞いてください。
生成AIとは?
「生成AI」とは、人が入力した指示(プロンプト)をもとに文章・画像・音楽などのコンテンツを生成する人工知能を指します。ChatGPTに代表される大規模言語モデル(LLM)は、大量のテキストを学習し、人間の自然な会話や文章のパターンを再現します。検索エンジンが“情報を探す”ツールだとすれば、生成AIは“情報を作り出す”ツール。公式の解説が見当たらない難問でも、生成AIに説明させれば、お子さま向けの言葉でわかりやすく示してくれます。
生成AIが家庭学習にできること
- 問題の解説と要点整理
漢字の書き順や算数の解法などを端的にまとめ、納得感を得やすい。 - 苦手単元に合わせた類題づくり
関連する問題をAIが自動でアレンジし、演習量を確保できる。 - 子どもに合わせたレベル調整
「小4でも理解できるように」「偏差値60レベルに挑戦したい」など細かな指定が可能。 - 親のサポート負荷を軽減
丸つけ作業をAIに任せれば、保護者は学習計画やモチベーション管理に集中できる。
実践例1:宿題の写真から類題を作ってみる
塾の宿題を家庭ではスラスラ解いていたのに、復習テストは散々な結果だった…なんてことはありませんか?ちなみに我が家はよくあります💦
塾の宿題って、塾でなんとなく先に解いていたりするものもあって、ちゃんと理解できていなくても解けるんですよね。(ノート見ながらやっちゃったり…)なので、理解度を確認するためにもAIに莉台を作ってもらいましょう!
ステップ1:宿題をスマホで撮影
プリントや問題集を明るい場所で撮影し、画像の文字がはっきり読めるようにします。
ステップ2:画像を生成AIに読み込ませる
ChatGPTの画像入力機能やOCR連携ツールを使い、問題文をテキスト化。数字や条件、問いを抽出させます。
ステップ3:プロンプトで類題を依頼
例:「この問題と同じ単元の文章題を3問作り、難易度を徐々に上げてください。答えと解説も付けてください。」
ステップ4:理解度チェック
お子さまに類題を解かせ、AIまたは保護者が丸つけ。正答率やミスの傾向から次に解くべきレベルや単元を判断します。
ステップ5:発展学習へ
理解が深まったら「発展問題も作って」とAIに追加指示。図形問題なら図を生成させることも可能です。弱点の可視化と克服プロセスが循環し、学習効率が飛躍的に向上します。
実践例2:音声チャット機能で1問1答
我が家では音声チャット機能を利用して理科や社会の1問1答テストを車の中の移動時間を使って楽しんでいます。
「小学校3年生の理科前期の範囲から問題出して」
というだけ!この使い方の何がいいって、子ども自身がすごく楽しんでやること!遊んでいる感覚で理解度の確認が出来ます。
どこまで任せられる?生成AIの限界と注意点
- 誤答や不正確な説明
生成AIは最善を尽くしますが、必ずしも正解を保証しません。数学の証明や理科の実験手順では人の監修が不可欠です。 - 思考力を奪う可能性
解説をすぐに提示すると、自力で考える時間が短くなりがち。タイマー設定で一定時間はヒントのみを表示させるなど、思考の余白を確保しましょう。 - プライバシーと著作権
宿題プリントには著作物が含まれることがあります。画像共有時は非公開設定を徹底し、利用規約も確認してください。 - 依存リスク
「AIがないと勉強できない」状態は避けたいもの。最終的なゴールは“自走できる学習習慣”であることを親子で共有しておきましょう。
生成AIを“もう一人の家庭教師”にするヒント
生成AIは、中学受験に挑むご家庭の第三のリソースとして活躍します。
- タイムマネジメントの最適化:丸つけや反復演習を任せ、限られた時間を有効活用。
- 個別最適化:理解度に合わせた出題・解説で苦手克服をスピーディに。
- 親子コミュニケーションの場づくり:AIが生成した問題を解く過程で「どこが難しかった?」と対話が生まれ、モチベーション維持につながる。
テクノロジーはあくまで道具。最終的に子ども自身が「わかった!」「できた!」という成功体験を積み重ねられるよう、保護者は“伴走者”として寄り添いましょう。生成AIを適切に取り入れれば、家庭学習はもっとラクに、もっと創造的に進化します。さっそく今日の1問から試してみてください。
生成AI活用のおすすめツール・アプリ紹介
中学受験対策に活用できる生成AIのツールやアプリは、日々進化しています。ここでは代表的な活用方法と、それに適したツールをいくつかご紹介します。
ChatGPT(OpenAI)
最も汎用性が高く、自然な対話形式で問題の解説や類題作成が可能です。画像読み取り機能を活用すれば、プリントやノートの内容をそのままAIに読み込ませ、関連する問題を自動生成できます。
- おすすめ用途:算数の文章題や社会の記述対策、読解問題の要約練習など
- 使用のコツ:
- 具体的に「この問題と同じ構成で」「○年生向けで」などと指示すると精度が上がります。
- 難易度を段階的に上げるよう依頼すると、ステップアップ型学習ができます。
Notion AI
学習ノートを整理しながら、その内容をもとに問題やまとめを作ることができます。子どもが自分で日々の学習内容を打ち込めば、AIが復習問題や要点整理を自動で行ってくれます。
- おすすめ用途:学習日記/理解度の振り返り/定期的なまとめテストの作成
LINE × GPT Bot(LINE連携型チャットボット)
スマホ世代の親子に便利なのが、LINE上で使えるChatGPT。質問を送るだけで、解説や問題の提案を即座に受け取れます。通学の電車内でも利用可能で、「スキマ時間の勉強」に最適です。
- おすすめ用途:理科や社会の用語チェック、暗記カードのような活用方法
- 注意点:誤情報が含まれる場合もあるため、保護者の確認があると安心です。
子ども自身が「使いこなす」時代へ
今後は、子ども自身がAIを使いこなして学ぶ力=AIリテラシーがますます重要になります。たとえば、
- 「この文章がよくわからないから、5年生向けに説明して」
- 「この問題、なぜこの答えになるの?」
- 「逆のパターンで問題を作って」
といった“問いをつくる力”が、学力の差につながってくるでしょう。
受験勉強は単なる知識の詰め込みではありません。「どうやって覚えるか」「どうやって克服するか」を自分で考える力が求められます。生成AIは、まさにその“考える力を育てる相棒”にもなり得るのです。
家庭学習を支える新しい習慣へ
生成AIを取り入れた家庭学習は、もはや特別なことではなく、新しい学習習慣の一部になりつつあります。
今後の学習環境の中心に「生成AIを味方につける」ことは、子どもにとっても私たち保護者にとっても大きな武器になります。まずは身近な問題1問から、AIとの新しい学びの一歩を踏み出してみませんか?